ご近所から「助けてー!」の悲鳴

最近、私の周りは物騒な事が起こる。


推しキャラの絵を見て楽しんでいると、外から奇妙な叫び声。

女性がジェットコースターで落ちる時位しか聞いた事ない高さの声で必死に叫んでいて、かろうじて聞こえた「助けてー!」と言う悲鳴と物音で背筋が凍った私は待ってましたとiPhone片手に窓を開けて様子を伺う。

野次馬根性が働いた訳じゃなく、1ヶ月前にも同じ事があったから一度、その家の思春期のお子さんを心配して児相に電話をした事があった。

近所とはいえ、家族構成以外、全く知らない事ばかりなので、殆ど情報を提供できなかったが、調査を進めるという事で、次にもう一度物音が聞こえた時は遠慮なく110番して下さいと言われて分かりました。と児相を信頼して、次に起きたら絶対かけるぞ……!と決めていた。

この件はすっかり忘れていたので、いきなりのミッションにかなり緊張し、子供の頃の悪戯電話以降、かける事の無かった警察に初めて電話。

男性が電話にでて、事故か事件か質問してくる。

家庭内の様子が全く分からないので、どちらとも言えず、「斜向かいの家から助けて〜とか、物音がしています。かなりヒステリックな様子で……」と説明。

「その声は男ですか?女性ですか?」

この時、めちゃくちゃに家を荒らしているのか?と思うような音が激しく鳴っていた為、パニックになった私は警察の声を聴き逃しそうになりながら、「じ、女性の声です……!(激しい物音)うわっ、あ、え〜と!今めっちゃお皿が落ちる時の音がしました……!」とか変な説明をしてしまう。

電話をする手を震わせながら、やばい事に首を突っ込んでるなぁと焦っていたら、「もうやーめてー!お願いだから!」と児相に連絡する時にも聞いたパターンの叫び声。

かなり切羽詰まった様子なので、早く助けないと、と思って、なんでもいいから情報提供しようと知ってる限り教えていく。

児相に既に一度連絡した事。かなり物音が激しくなっている事。自分の住所から何件目。車の特徴。私の家族が関わるのを嫌がっているから自分が事情聴取に直接出向くのは出来そうに無い事(その場合は再度、警察側から電話で事情聴取をさせて頂きますとの事)。声を震わせながら、物音がなる度に「うわ、うわっ……ヤバい!」とか余計な一言も口から勝手に出しながら、教えていく。

「もう既に向かっておりますので、事情聴取の際は御協力お願いします。」

「はい、お願いします……!」

と言ってそこで電話を終わらせる。と同時にパトカーの音が聞こえてきて、この時も「ごめんなさい!もうしませんから!許してください!」と声がしていたので、家をすぐに特定出来たようで、警察がインターホンを鳴らして話す声が聞こえていた。

暗いし、目も悪いので、声しか聞こえないが、事情聴取をする際に警察と揉めている声が聞こえたりして衝撃が凄かった。


途中、叫んでいた女性らしき声が「離せー!」とか「親を苦しめて楽しいのかー!」「お前ら警察共!」「帰れー!」と、複数人で来た警官と口論してるのを見て、段々余計な事をしてしまったのかもしれないと思えてくる。

母親が一生懸命子供を育てているのに横槍を入れられて怒っているのかも知れないと思う半分、本当に命の危機でDVを隠していたらそれはそれで後悔すると自分を鼓舞して見守る。

だんだん叫び過ぎて声が枯れだしてきて、その声を聞くのが悲痛で結構きついと思って来た私は布団に入って警察からの電話を待つことにした。

車のボンネットを叩くみたいな音が聞こえたりして公務執行妨害とかなったら大事だなって震えていると、パトカーが去っていく音がして、終わったかな?と安心するのも束の間、まだ叫んでいる。


咎めなしだったのかな?と思っているとしばらくして警察から電話がかかって来て、最初に説明した事をほぼ繰り返す様に事情聴取をして一応収まった。


何があったのか分からなかったが、調査すると言う事で解決までしなかったと思っている。


こういう事があった日は決まって寝づらくなって、趣味にも戻れなくなる。

正直、通報して良かったのかさえ疑問に感じてしまって参る。

カラスの鳴き声と配達のバイクの音にも敏感になって様子を伺ってしまって休まらない。

何回も警察に電話して押し問答を続けていくしかないのだろうか。

メンタルがクソザコナメクジな私はそれくらいしか出来そうにない。

というか、その家庭からすれば普通の事だったかも知れないのに、警察を呼んだせいで騒ぎが大きくなったとも考えてしまう。

1人だと何が正解か分からない。


というか、斜向かいの私より両隣の人たちはどう思っているのだろう?

まさか、聞こえてないと言うのだろうか。

両隣の人達は外に出て声掛け等しないのだろうか?

疑問ばかりが残る……